携帯電話の通信会社を変えるのは面倒ですね。
面倒なのは手続きだけではありません。
ネックになるのはメールです。
キャリアメールだけを使っている人は、使えなくなると困ります。
キャリアメールを使えなくなるデメリットを考えてしまい、そのまま使い続けたりします。
私もキャリアメールにこだわった時期がありました。
ですが今は、キャリアメールから完全撤退し、初期の通信会社から離れられて自由です。
代わりにフリーメールを使っていますが、何も不都合はありません。
もっと早くにフリーメールにすれば良かったかな、と思っています。
そこで今回は「キャリアメールを止めて携帯通信事業者から自由になる」という話をとりあげます。
そもそもキャリアメールとは
キャリアメールは、携帯通信事業者(キャリア)が「@」マーク以降のドメインに携帯通信事業者やサービス名をつけて提供する電子メールサービスです。
「@」マーク以降に
「@docomo.ne.jp」
「@ezweb.ne.jp」
「@softbank.ne.jp」
など、携帯通信事業者やサービス名が付いていますね。
携帯通信大手3キャリアしかなかった時代からあります。
携帯電話を契約すれば必ずキャリアメールアドレスがもらえるので、誰もが使っています。
詳しくは、別の記事にまとめています。
※記事はこちら↓
「もはや時代遅れ?」キャリアメールとは何だったのか?
しかし、このキャリアメールをメインで使っている人は、通信会社を変える際のネックになります。
通信会社を変えると、そのキャリアメールアドレスは使えなくなるからです。
キャリアメールの必要性が低下している
ガラケー時代にはキャリアメールしかなく、使い方も簡単なので普及しました。
しかし、最近はキャリアメールの必要性がないと言えます。
思い起こせば、このキャリアメールは2000年代初めにガラケーのために生まれたものです。
これがそのままスマホ時代になっても使われています。
スマホの世界はパソコンの世界とインフラが共通です。
※web上で動く
スマホは携帯電話としての役割よりも通信機器としての役割にシフトしています。
環境が大きく変化してきているわけです。
こうした変化のなかで、ガラケーのために生まれたキャリアメールは、役割を終えつつあるでしょう。
一方で、長らく携帯電話料金の高止まりが問題となっていました。
これを問題視した政府の指導もあり、携帯電話会社は料金体系の見直しを迫られることになり、やっと携帯電話料金の値下げが進んだのはご存じの通りです。
各社横並びの料金体系が崩れ始めた効果は大きく、利用者の流動化が進みました。
携帯電話会社を乗り換えることが容易にできるようになったからです。
「乗り換え」時にあった、契約の縛りが撤廃されたり、手数料が実質的になくなったりしたことは大いに寄与しました。
利用者が自由に乗り換えできて、好きに選択を変えていける市場環境になってきたと思います。
スマホの利用者が増え、ガラケーの利用者は減り、キャリアメールを使う人も減ってきました。
この辺りのことは、先に紹介した別記事にまとめています。
キャリアメールとフリーメールのメリットとデメリット
キャリアメールは
・社会的信用
・金融系のサービスの登録
・スマートフォン関連の有料サービス
・個人の存在確認
などの面でメリットがあり、キャリアメールを止めてフリーメールを使うことはデメリット、と言われたことがありますが、ひと昔前の古い情報です。
キャリアメールは迷惑メールを受信しないようにドメイン制限して使います。
そのためパソコンからのメールを受け取れないことがありました。
PCから一斉に送られる広告メールや有害メール、特に悪意あるメール受信を制限したら、必要なものまで受信できません。
必要な相手のメルアドをいちいち許可する入力をしないと受信できなかった経験をされたことはあるでしょう。
それでもガラケー同士で通信していた当初は有用でした。
しかし、スマホが普及するにつれて、完成度が決して高いとは言えない迷惑メールフィルタのおかげで、キャリアメールは使い勝手の悪いものとなっています。
キャリアメールはガラケーのためのメールシステムですから、狭い範囲のことは得意ですが広い世界のことは不得手なんですね。
一方、フリーメールの方はどんどん進化しています。
フリーメールアドレスは受け付けないなどと言われたのは、もう昔のことです。
いくつかあるうちのお勧めは Gmail です。セキュリティも強化されているので、これ一択です。
フリーメールは
・一般的なメールソフトは利用しない
・WEB上で動くのでWEBメールとも呼ばれる
・携帯通信会社(キャリア)を変えてもメールアドレスを使える
などが共通の特徴です。
Gmail の特徴は
・迷惑メールフィルタが強力
・暗号化技術、フィッシング対策機能、情報保護モードなどのセキュリテイが充実
・スマホでもパソコンでも同じメルアドを使える
・iphoneでも同じメルアドで使える
・アプリがある
・メールアドレスを複数持てる
などです。
Yahoo!メールも悪くはないのですが、Yahoo!側の広告で無料が成立しているので、受信メールが広告だらけになります。個人的にはお勧めしません。
キャリアメールからの撤退作戦
では、キャリアメールから撤退し、フリーメールに切り替える方法を考えてみましょう。
一般的には
・フリーメールを開設する
・連絡のつく相手先から少しずつ切り替えを進める
・利用登録しているECショップなどの連絡用アドレスを切り替える
・アカウント登録しているウェブサイトがあれば、切り替える
となります。
少しずつ切り替えを進めていき、日常使用に影響がないことを確認したら、キャリアメールから撤退完了です。
WEBの使えないガラケーのままでは、フリーメールを開設でません。
そのため、先ずはガラケーを卒業してスマホに変え、スマホでフリーメールを開設します。
そして、キャリアメールからフリーメールへの切り替えを進めていきます。
これが最も一般的な切り替え方です。
因みに筆者の場合は、ガラケーとスマホの2台持ちにしました。
パソコンのプロバイダーメールも使っていたので、キャリアメールからフリーメールとプロバイダーメールへ使い分けを考えつつ移行しました。
おわりに
キャリアメールを止めて携帯通信事業者から自由になると、通信会社を変えるハードルが下がります。
すでに各社横並びの料金体系が崩れているので、自分の使い方に近い契約プランを見つけて、さっさと通信会社をかえてしまいましょう。
利用者としてできるのは、いろいろ比較して最も良い内容へ移行していくことです。
利用者側の自由で最適な消費者行動が、携帯通信業界の活気につながるでしょう。
おわりに少し紹介しておくと、私はスマホ2台とパソコン2台を使用しています。
4台のデバイスで同じ Gmailアドレスを使っています。
メインのパソコンではプロバイダーメールも使っています。
フリーメール(Gmail)にして快適に使えています。
ひと昔前に比べると随分と使い勝手が良いですね。
ご参考になれば幸いです。