遠くの落雷で光回線ONUが故障するのはどうして?

コラム

酷暑の7月末のこと、夕方に豪雨があり、Wi-Fiが切れたり繋がったりと不安定でした。
それが30分くらい続いて、ついに繋がらなくなりました。
遠くでは雷があったようですが、自宅周辺は雨だけです。

そんな状況はたまにありますが、なぜか今回はONUが故障しました。

近くで落雷はなくて故障したことは不思議です。
そこで今回、そのときの状況を書きとめて教訓とします。

光回線ONUとは

ONUは「Optical NetWork Unit」の略で、日本語では「回線終端装置」と呼ばれます。

ONUは光回線からの光信号をデジタル信号に変換し、端末からのデジタル信号を光信号に変換します。

パソコンやスマートフォンなどの端末は、デジタル信号でデータを送受信しています。

光回線でインターネットに接続するためには、光信号をデジタル信号に変換する必要があります。
反対に、光回線で端末からデータを送るには、デジタル信号を光信号に変換する必要があります。

このようにONUが信号を相互に変換することでインターネットを使える仕組みになっています。
ONUは双方向の異なる光信号とデジタル信号を変換するものなので、回線終端装置と呼ばれます。

ONUは光回線を契約したときに貸与され、光回線専用の差込口である「光コンセント」と端末の間に設置します。

Wi-Fiが切れて自己判断する

Wi-Fiが接続できないことはときどきあるので、ルーターだけに目が行っていました。

・複数のパソコンやスマホで周波数帯(2.4GHzと5GHz)を切り替えてみる
・パソコンやスマホを再起動してみる
・ルーターの電源を落として入れ直す
といったことをしましたが、復旧しません。

通信障害かと思いましたが、回線事業者の公式サイトに障害情報はありません。

これまでONUの故障経験がなく、設置場所がデスク下だったりして、ONUの故障に気づくのが遅れました。

ONUの消灯に気づいたのは翌日でした。
ルーターが不安定なだけで、自然に復旧するかと思っていたのが間違いでした。

Wi-Fiが切れて回線事業者に問い合わせる

自然には復旧しないし、自力でも解決できないので、回線事業者のサポートに問い合わせました。

回線事業者とのやりとりでは
・ルーターは故障していない
・ONUが故障した可能性が高い
・光電話も不通のはず
とのことです。

そう言われて光電話の受話器を取ると無音です。
最初に気づくべきことでしたが、光電話だったことを忘れていました。
暑さが続いてボーっとしていました。

回線事業者には回線の点検と、ONUの故障ならその場で交換できる用意をお願いしました。

巡回サポートの訪問は4日後とのことで、ずいぶん遅い対応です。
受付の順番で対応しているとのことなので仕方がありません。

なぜそんなに遅いのかと聞くと、筆者の地域では同様の事象が100件超えて発生しているとのことです。
ニュースも警報もなかったので、これは驚きです。

遠くの落雷でもONUが故障する

ONUが故障した時間帯は、自宅周辺は雨だけでした。
遠くの雷音がゴロゴロと聞こえる程度です。

それでも筆者の地域では同様の事象が100件超えて発生していました。

実際、遠くの落雷でもONUが故障することはあるようです。

落雷時には瞬間的に雷サージが発生します。

雷サージとは

雷サージとは、落雷による異常に高い電圧のことです。

雷の直撃を受けなくても、周辺で発生した雷サージが、電線や電話線などを通じて屋内に流れ込むことがあります。

雷サージは、電話線やLANケーブルといった通信線にも入るので電源だけの対策では防げません。

とくに電子機器が影響を受けやすく、電線に接続されたものが壊れやすくなります。

雷サージがONUやルーターに流れ込むと、内部の基板や回路が焼損してしまいます。

基板や回路は高電圧に弱いので、簡単に故障します。

なお、光ケーブル自体は電気を通すことがないので、雷が落ちたとしてもケーブルが破損することはほとんどありません。

遠くの落雷にも注意

雷サージは、雷が落ちた地点から最大で半径2kmの広い範囲で発生するようです。

遠くの雷だから大丈夫とはならないので厄介です。
多くの場合、機器の内部が破損するため、落雷の被害だと気づかないこともあります。

教訓「雷が遠くても備える」

ONUが故障した経験は教訓です。

雷が発生しそうなとき、最低限すること
・ONUの電源を切り、プラグをコンセントから抜く

雷が発生しそうなとき、できるだけすること
・LANケーブルや電話線を外す

遠くの雷であっても備えたいと思います。

さいごに

遠くの雷で故障したのはONUだけです。
他の機器に被害はありません。

このONUは17年間使っているので、もう寿命ではありました。

・内部の基板やコンデンサ
・過電圧を逃がす保護素子
などが熱や経年変化で劣化していたと思います。

劣化すると、耐電圧性能も低下して、雷サージに耐えきれず破損しやすいと言われます。

ONUの雷による被害率は、家電品のなかでも高く、広範囲に被害が及びます。

復旧に時間がかかることも経験しました。

参考になりましたら幸いです。

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