WindowsPC「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」は違う

使い方

「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」は違います。
このことが分かったのは暫くしてからでした。

実は、昔の「シャットダウン」と、今の「シャットダウン」は違います。
Windows 8 からシャットダウンの方式が2通りになりました。

それは、完全シャットダウンと(通常)シャットダウンです。

完全シャットダウンと(通常)シャットダウン

完全シャットダウンとは

完全にデータをリセットするシャットダウン方法のこと
・PCの不具合が生じた
・周辺機器の接続が変わった
・ハード面のメンテナンスがされた
・ソフトのバージョンアップがされた
などの場合は完全にシャットダウンをする必要があります。

(通常)シャットダウンとは

一部の情報を保持した状態でするシャットダウン方法のこと
・PCの操作情報
・起動に必要な情報
などを保持し、シャットダウン時の情報を次回起動時に再利用できるようにしたもの。

マウスやキーボードなどの接続情報や、起動時に必要な情報を保持しておくことで、次回起動時にその情報だけを読み込めば、起動に必要な手続きを短縮できるとして考えられたシャットダウン方法です。
Windows 8 から採用されています。

「高速スタートアップ」に必要な(通常)シャットダウン

シャットダウンの方式が2通りになった前提として「高速スタートアップ」を知っておくことが必要です。

高速スタートアップは Windows 8 から採用されたPCの起動方式です。
高速スタートアップの起動時には BIOS やドライバーなどの読込を必要としません。
その分、素早く起動することができます。
そしてこの起動に対応するのが(通常)シャットダウンです。

Windows 7 以前のシャットダウンは完全シャットダウンだけでした。
完全シャットダウンすると、次回の起動では、BIOSの起動、PCの起動、デバイスドライバーなどの情報やサービスなどの読込、という流れになります。

高速スタートアップは、これらの作業は直前の情報を再利用すれば省略できるという考えのもと、完全にPCを終了しない(通常)シャットダウンと共に成立する起動方式です。

完全シャットダウンから(通常)シャットダウンへ移行した理由

Windows 7 のころは HDD(ハードディスク)がメインのため、総じてPCの起動が遅い時代でした。
その対応策として高速スタートアップが採用されたようです。

高速スタートアップと、その前提である(通常)シャットダウンは一体です。
そのため Windows 8 以降、デフォルトでは「高速スタートアップ」機能が有効になっています。

「高速スタートアップ」機能の陰で、シャットダウンの方式が変わっていたなんて、普通は知らないと思います。
※筆者も知りませんでした。

シャットダウンが、(知らぬ間に)完全シャットダウンから(通常)シャットダウンへ移行したのは、PCの起動速度が遅かったことが理由でしょう。

「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」は違う

再起動の方は、Windows 7 以前も Windows 8 以降も変わりません。

再起動では完全に電源が切れます。一旦、完全シャットダウンになります。
そして続けて起動します。

一方、「シャットダウン後、改めて起動」のシャットダウンは完全に電源が切れません。
デフォルトの設定を変えない限り(通常)シャットダウンです。

したがって、「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」はシャットダウンの部分で違います。

注意すべきは、PCに何か問題が起きて立ち上げなおしたい時です。
また、ソフトのインストールやアップデート時などです。
ソフトの設定を変えた時も注意が必要となるでしょう。
「シャットダウン後、改めて起動」するのではなく、再起動をしましょう。

おわりに

ネットには古い情報(10年くらい前)もあるようです。
再起動とシャットダウンは同じ、というQ&Aが残っていたりします。

しかし現在使われているPCの多くは、「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」は違います。

PCで使用される言葉は、時と共に微妙に変わっていくことがあります。

以上、「再起動」と「シャットダウン後、改めて起動」は違う、という話しでした。

この記事が参考になれば幸いです。

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