アカウントとは?
いろいろな切り口で説明される言葉です。
定義が確立していない感じです。
このような言葉はイメージで捉えるしかないのかな、って思います。
アカウントの意味がモヤモヤしてスッキリしません。
そこで、アカウントについて整理してみます。
アカウントとは?
アカウント(account)は、口座、勘定、帳簿、などの意味を持つ英単語です。
ITの分野で使われはじめると、コンピュータの世界における利用権の意味が加わります。
あるサービスの利用権を取得するためにアカウントを登録します。
登録するアカウント内容は、ユーザーの個人情報です。
アカウント登録時に必要な個人情報
アカウント登録時に、IDとパスワードを設定します。
なかには、メールアドレスをIDとするサービスもあります。
これが基本形です。
IDとパスワードはサービスにログインする際に必要となります。
アカウント登録時だけに必要で、サービスへのログインには不要なものもあります。
例えば、住所、氏名、電話番号を設定するケースがあります。
また、免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、などの写しが必要となるケースがあります。
これらは金融関係のサービスで求められます。
さらに、クレジットカード情報を入力するケースもあります。
使用料があるサービスで求められます。
このように、受けるサービスに応じて登録する内容が変わります。
利用者にとっては、個人情報を開示する度合いが変わることになります。
サービス提供者にとっては、提供内容に見合うだけの利用者の個人情報が必要ということです。
アカウントが不要のサービス
アカウントを登録することは、すべてのサービスの利用に必要というわけではなく、アカウントの登録が不要なサービスもあります。
企業や行政や個人のホームページを見るだけならアカウントは不要です。
しかし、ニュース記事などを見ていると、ここからは有料記事という場合があります。
特定のサービスを受けようとしたときにアカウントが必要になったりします。
アカウントにログインするIDとパスワード
アカウントを登録することは、そのサービスの利用権を取得することなので、アカウントは何かと言えば、その登録した内容に基づいて取得した権利になります、
アカウントがあることは、権利があるという意味になります。
アカウント登録時にIDとパスワードを設定するので、アカウントとIDとパスワードの3つの組み合わせのように思いがちですが、そうではありません。
アカウントは、サービスによって、ユーザーアカウント、ユーザーID、ユーザー名、アカウント名、など様々な言い方がされます。
こうなるともう、あいまい語のようになっていきます。
ややこしいうえ、アカウントの意味が広がってしまいスッキリしません。
IDをアカウントと呼んだり、設定そのものや利用権を指したりします。
意味が広いため、文脈によって言葉の使われ方が変わります。
そこで簡単に、アカウント=ID+パスワード、と理解しておくといいでしょう。
ただ正確には、アカウントにログインするための文字列がIDとパスワード、ということになります。
アカウントと、それを構成するIDとパスワードを口座に例えると
アカウント(account)の元々の意味は口座です。
ここで口座の開設に対応させてみます。
銀行の窓口で口座開設申込書に個人情報を記入します。
・氏名、住所、電話番号
・免許証の写し、マイナンバー
・印鑑の印影(銀行印)
・キャッシュカードの暗証番号
などがあります。
口座が開設されて通帳をもらいます。
口座が開設されていることは、アカウントがあることと同義です。
通帳やキャッシュカードを保有していることが、アカウントを有していることになります。
そして、口座番号がID、銀行印や暗証番号がパスワード、にあたります。
ついでに実店舗に対応させてみます。
ドラッグショップで会員カードを作るとき、会員カード発行申込書に個人情報を記入します。
・氏名、住所、電話番号
・メールアドレス(メルマガを希望する場合)
などを記入します。
会員登録されて会員カードをもらえば、アカウンがあることになります。
カードに記載された会員番号はIDにあたります。
また、会員カードそのものがパスワードにあたります。
その後、スマホにドラッグショップのアプリを入れる場合、会員カード情報を入力します。
そのとき、ログインするためのパスワードを設定します。
アプリの運用を開始しても、会員カードもそのまま使えます。
窓口での口座開設や実店舗での会員登録と対応させて考えると理解しやすくなります。
おわりに
アカウントの意味が広がってしまいモヤモヤっとしていました。
今回はそんなアカウントについて整理しました。
アカウントを登録することは、そのサービスの利用権を取得することでした。
そのアカウント内容は、ユーザーの個人情報でした。
アカウントは、そのサービスを利用する人の情報です。
IDとパスワードのように「コレです」と示すには向いていません。
それが分かり辛い理由と言えます。
IT用語は難しいですね。
目に見えないものを理解するため、イメージで捉えるしかありません。
ただ、基本としての概念はあるので、理解しておけば役に立つと思います。
参考になりましたら幸いです。