セキュリティソフトの必要性「Windows Defender(現Windowsセキュリティ)と市販のセキュリティ対策ソフトの違い」

IT

「Windows10以降にセキュリティソフトは不必要」という動画が多く見られます。
しかし、本当のところはどうなんでしょうか。

WindowsPCには Windows Defender というセキュリティ対策ソフトが搭載されています。
私は、Windows XP の時代から個人用のPCを使っていますが、Windows Defender は、その頃はありませんでした。
そのため、市販のセキュリティ対策ソフトを使ってきました。

最近の WindowsPCには Windows Defender(現Windowsセキュリティ)が標準で備わっています。
「Windowsセキュリティ画面」で設定状況が簡単に確認できます。なので、とても安心です。

ただ、Windows Defender と市販のセキュリティ対策ソフトの違いが分かっていないと、Windows Defender で充分なのか、市販のセキュリティ対策ソフトが必要なのか、判断ができません。

私個人としても、セキュリティソフトの必要性について知識的に詰めたいと思ったので、ブログにします。

Windows Defender(現Windowsセキュリティ) とは

Windows Defender はマルウェア対策を中心に、パソコンの安全性を確保できるように Windows vista から OS に標準搭載されるようになりました。
ただ、搭載当初の Windows Defender は、検出率が低いことが問題でした。
しかし、Windows 10 あたりから検出率が市販のセキュリティ対策ソフトと変わらないレベルに上がっています。
実際、今の Windows Defender(現Windowsセキュリティ)の基本性能は、非常に優秀です。
第三者機関による評価でも、優秀な成績を収めています。

マルウェア対策の評価機関である AV-Comparatives は、Windows Defender(現Windowsセキュリティ)の総合評価を星2つ(昨年同時期は星3つ)としています。※星2つなら非常に優秀

AV-Comparatives ウェブサイトでは、我々についてと題して「PC/Macベースのウイルス対策製品やモバイルセキュリティソリューションなどのセキュリティソフトウェアが約束を果たしているかどうかを確認する体系的なテストを提供する独立した組織です。」と紹介しています。

AV-Comparatives で高評価のセキュリティソフトは「世界的に認められるセキュリティソフト」だと言えます。

AV-Comparatives の「現実世界の保護テスト 2022年2月〜5月」はこちらを参照
Real-World Protection Test February-May 2022 – AV-Comparatives

Windows Defender は、一般的なパソコン利用では問題ないほどの性能があります。無料のウィルス対策ソフトに比べたら Defender の方が優秀と言えるでしょう。
※但し、アップデートを日頃から行なっていることが必要条件

Windows Defender(現Windowsセキュリティ)と市販のセキュリティ対策ソフトの違い

Windows Defender に無いのはどんな機能?

Windows Defender は優秀ですが、市販のセキュリティ対策ソフトと比べると機能が少ない点に難があります。

・メールセキュリティ
・個人情報保護
・パスワードマネージャー機能
・ネットバンク保護(ネットショッピングも含む)
・プラスαの機能(VPN、セキュアブラウザ、Webトラッキング防止、Webカメラ保護など)

これらの機能は市販のセキュリティ対策ソフトには当たり前のようにありますが、Windows Defender にはありません。
Windows Defender の防御の範囲は少し前の対策ソフトに近く、最近のセキュリティソフトが目指している「総合セキュリティソフト」とは異なり、カバーする範囲が狭いわけです。
攻撃手法が多様化する中で、市販のセキュリティ対策ソフトは、ウイルス対策という観点だけではセキュリティの確保が難しいため、様々な新手の攻撃を想定して防御機能を追加しています。

Windows Defender は、バックグラウンドでウイルスチェックはしています。
しかし、すべておまかせのセキュリティソフトではなく、セルフチェックが必要なソフトです。
ユーザーが主体的に設定を確認したり、運用状況を気にする必要があります。
例えれば「セルフのガソリンスタンドのような感じ」と言えばイメージが湧くでしょうか。

それと、市販のセキュリティ対策ソフトには電話サポートがあるので、いざという時には電話で聞けるので安心です。Windows Defender には電話サポートはありません。

市販のセキュリティ対策ソフトが必要な人

では、市販のセキュリティ対策ソフトが必要な人はどんな方でしょう。

・ネットバンキングを使う
・ネットショッピングを使う
・ネット取引(株式、FXなど)を使う
・機密情報を扱う
・セキュリティ意識が低い(やばいサイトを開く、サイトがヤバいか否かがわからない)
・違法コンテンツ、いかがわしい動画、などのダウンロードをする
・件名と送信者に身に覚えのないメールでも怪しいと思うことなく直ぐにクリックする

このような人は、市販のセキュリティ対策ソフトが必要です。
感染すると、さまざまな被害に遭うことになるでしょう。
ウイルスに感染した場合の被害は大きいです。

・PCに異常が現れ、適切な動作ができなくなる
・個人情報や機密情報が流出して悪用される(金銭が抜かれることも)
・PCの正常化という名目で金銭を要求される詐欺にあう
・他人に大きな被害を及ぼす(自分のPCがサイバー攻撃に利用される)
・変な広告やサイトが勝手に表示される

こうした被害にあったら後の祭りです。
被害にあったら考える、被害にあってから対処する、などということは、ネットの世界では通用しません。想定外でしたでは済まないということを予め知っておきましょう。

Windows Defender(現Windowsセキュリティ)だけで充分な人

では、Windows Defender だけで充分な人はどんな方でしょう。

・ある程度自分で危険リスク回避ができる
・ちょっとした調べ物でネット検索を行なう程度
・ネット動画も少し視聴する程度
・年賀状印刷などのオフライン作業に使用する程度

このような方は、Windows Defender だけで充分です。

但し、それでも注意すべきことはあります。

ウイルスやマルウェアが入り込んでくる経路はインターネットだけではありません。
他者とデータの受け渡しをする時、USBメモリやSDカードを使うことがあります。
それらの記録メディアが感染していたらアウトです。感染のリスクは高いと言えます。

こうしたことに注意できる方は、Windows Defender だけで充分でしょう。

基本的な線引きは、WindowsPCでインターネットの各種サービスを使うレベルで判断するということです。めったに使わず、たとえ使ったとしても、闇雲に深入りしていく傾向のない方なら、Windows Defender で充分と思われます。

まとめ

あなたは、Windows Defender(現Windowsセキュリティ)で充分と思われたでしょうか、市販のセキュリティ対策ソフトが必要と思われたでしょうか。

最大のセキュリティは、日常生活の危険回避と似ています。
それは、危ない場所を知っておくこと、危ない場所に行かないことです。
しかし、突然の危険に遭遇するときがあります。そのとき、護衛を付けていたら危険を回避できる可能性が増します。

Windows Defender や市販のセキュリティ対策ソフトは、護衛にあたります。
ご自分のPCの使い方に不安がある方は、市販のセキュリティ対策ソフトを入れたらいいと思います。

このブログでは、Windows Defenderと市販のセキュリティ対策ソフトの違いを明らかにし、利用する際の判断を示しました。

筆者は「PCユーザーは、Windows Defenderや市販のセキュリティ対策ソフトの機能についての一定の知識はもつべき」と考えています。
それは日常生活の護衛の例で言えば「護衛の人となりを知っておく」ことと似ているでしょう。

記事は以上となりますが、私の対策を紹介しておきます。

私は、市販のセキュリティ対策ソフトを入れています。
家族もPCを使用していますので、トータルのメリットを考えてのことです。

入れているソフトは「ESETインターネットセキュリティ」です。
動作が軽く、価格は安く、評価も非常に優秀です。
いずれ、別の記事でご紹介したいと思います。

PCライフが快適に送れればいいですね。

いかがだったでしょうか。
参考になれば幸いです。

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