Windowsには「隠しファイル」があります。
デフォルトでは隠しファイルを表示しない設定になっていますが、隠しファイルを表示させることができます。
また、元々の隠しファイルとは別に、自分で作成したファイル(又はフォルダ)を隠しファイルにすることもできます。
今回は、Windows11で隠しファイルを表示したり、自分で作成したファイル(又はフォルダ)を非表示にする方法を紹介します。
隠しファイルとは
隠しファイルとは、パソコン上で見えないように設定されているファイルのことです。
Windowsのシステムファイルなどは消されると困ります。
そのため、システムファイルは標準で隠しファイルになっています。
この隠しファイルは簡単に表示させることができます。
この仕組みを利用して、自分で作成したファイルを隠しファイルにすることもできます。
元々の隠しファイルは、システムなどの機能によって一覧に表示しないよう設定されます。
オペレーティングシステム(OS)では、ファイルシステムの機能の一つとしてファイルの属性に「隠しファイル」オプションがあり、この指定によって一覧に表示しないようにできます。
表示されないだけでその場所には存在するので、ファイル名を指定すれば、通常どおりアクセスできます。
ただ、隠しファイルの属性があっても、それだけでは表示されたままです。
この属性が指定されたとき、隠しファイルであることが分かるように、アイコンは半透明になります。
ファイルを完全に非表示にするには、表示の設定から「隠しファイル」のチェック(レ)を外します。
なお、非表示にできるのはファイルだけではなくフォルダも可能です。
表示(レイアウトとビューのオプション。)から隠しファイルの表示を有効にする
エクスプローラーを開きます。
※ここでは(Ｃ)ドライブを表示
ツールバーの「表示」をクリックします。
展開したメニューの「表示」にマウスポインタを合わせ、さらに展開したメニューの「隠しファイル」にマウスポインタを合わせます。
※「非表示に設定されているファイルやフォルダーの表示/非表示を切り替えます。」とポップアップが出る
そのまま「隠しファイル」をクリックします。
※「隠しファイル」にチェック(レ)が入ると、隠しファイル(又はフォルダ)が表示される
このとき現れたファイル(又はフォルダ)は半透明になっています。
※隠しファイルの属性になっているファイル(又はフォルダ)は薄く表示される
ファイル(又はフォルダ)の属性を「隠しファイル」にする
元々の隠しファイルは、OSの動作に必要なシステムファイルをユーザーが削除・変更することを防ぐためのものです。
この仕組みを使って、自分で作ったファイル(又はフォルダ)の属性を「隠しファイル」にすることができます。
方法は以下のようになります。
エクスプローラーを開きます。
※ここでは「機密フォルダ」を選択している
ファイル(又はフォルダ)を選択のうえ右クリック、展開したメニューの「プロパティ」をクリックします。
ファイル(又はフォルダ)のプロパティが開きます。
※ここでは「機密フォルダ」のプロパティ
「全般」タブの「属性」の「隠しファイル」にチェック(レ)を入れます。
そのまま「適用」をクリックします。
フォルダの場合は、その中にファイルやフォルダあると「属性変更の確認」が開きます。
「隠しファイル」属性の適用範囲が選べます。
※ここでは「このフォルダーのみに変更を適用する」を選択している
「ＯＫ」をクリックします。
「機密フォルダ」のアイコンが半透明になりました。
「隠しファイル」属性のファイル(又はフォルダ)を非表示にする
方法は２つあります。
エクスプローラーを開いて、ファイル(又はフォルダ)が半透明になっているところから確認してみます。
ツールバーの「表示」からファイル(又はフォルダ)を非表示にする
ツールバーの「表示」をクリックします。
展開したメニューの「表示」にマウスポインタを合わせ、さらに展開したメニューの「隠しファイル」にマウスポインタを合わせます。
そのまま「隠しファイル」をクリックします。
※「隠しファイル」のチェック(レ)が外れると、隠しファイル(又はフォルダ)が非表示になる
「機密フォルダ」が非表示になりました。
あらためて「表示」をクリック、展開したメニューの「表示」にマウスポインタを合わせて確認すると、「隠しファイル」のチェック(レ)が外れています。
「フォルダーオプション」から隠しファイル(又はフォルダ)を非表示にする
ツールバーの「…」をクリックします。
展開したメニューの「オプション」をクリックします。
「フォルダーオプション」が開きます。
「表示」タブに切り替えます。
「詳細設定」の「ファイルおよびフォルダー」の項目のなかに「ファイルとフォルダーの表示」があります。
・隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する
・隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示しない
の２つあるので「表示しない」の方を選択します。
「適用」をクリックします。
「機密フォルダ」が非表示になりました。
さいごに
隠しファイルの仕組みは、２種類あることを念頭に置くと理解しやすいでしょう。
ひとつは、元々の隠しファイル(システムファイルやProgram Data）
もうひとつは、自分で隠しファイル属性にしたファイル(又はフォルダ)
この２つがあるので、それぞれ理解のためにアプローチが異なります。
この内容が手助けになりましたら幸いです。
以上、Windows11で隠しファイルを表示したり、自分で作成したファイル(又はフォルダ)を非表示にする方法を紹介しました。
