「C社プリンターに通信障害」そのとき、メーカーの対応は「よくあるご質問」の告知だけだった

コラム

「もう買わない」
そう思いました。

C社のプリンターを使っていますが、電源を入れてもすぐに電源が落ちる状態となりました。
もうどうにもならないと判断し、B社のプリンターを買いました。

この顛末を記事にします。

・通信機器の注意すべきこと
・ネットのクチコミは早くて参考になる
・ネットは早いが、メーカーの初動は遅い
という点についてお話しします。

突然動かないプリンター

昨年の話しです。
6月初めに、我が家のプリンターにトラブルが発生しました。
「電源を入れてもすぐに電源が落ちる」のです。
元気だったプリンターが前触れもなく使えなくなるのは初めてです。
通常なら、もうそろそろお迎えがくるころかな、と思える兆候があります。
今回は、その時がいきなりきました。事故死と思えるくらいに突然です。

家族から直ぐにクレームが来ました。
「なる早」で打ち出したい文書がある、とのことで、「どうにかせい!」とのお叱りです。

取説を確認しても理由が分かりません。
メーカーのサポートページを見ても何もありません。
この時点でメーカーに聞けば、「お預かりしないと分かりません」でしょうから、直ぐに使いたいこちらは困ります。
7年使っているので、諦めて新しいものを買うことにしました。

7年ぶりに、同程度の機能のプリンターを探して分かったのですが、随分と高くなっています。
予期せぬ出費のため、他に買いたいものを我慢しました。

ネットがざわつく

B社のプリンターを発注してから納品までの間に、ネットを見ていると、なにやら価格コムの「クチコミ」がざわついている様子です。口コミの数は100本を超えています。

「同じ症状が発生している方がとても多いのでビックリ」
「サポートと話をした時は、何も対策はしないし原因究明もしないと言われた」
「全く同様の不具合の多さから調査を始めた様子」
「全く同じ日に同じ症状、コレはメーカの自爆装置なのでは」
「毎日使う人は大変困っていて、口コミ見てない人は故障と思って買い替えをする人も出てくる」
「C社は起きている状況を世間に早急に公表すべき」
「見るのが遅かった、同じ症状、自然故障かなと思いB社のプリンターを注文、封も切っていない純正インク代くらいはC社に返金してほしい」

大変な広がりをみせている様子です。
口コミからは、メーカーにも伝わっていることが伺えます。
多数のユーザーが同じ現象で使えていない。
ということは、機器の問題ではない可能性があります。
B社のプリンターの発注を少し待てば良かった、と思い始めました。

しかし、この時点で、メーカーのサポートページを見ても何もありません。
結論がないまま、時間が過ぎていきます。

この間、いろいろやってみましたが、C社のプリンターの電源落ちは復旧しません。

ようやくメーカーのサポートページに掲載される

発生から一週間、ようやくメーカーのサポートページに「多発している現象を調査中」と掲載されました。
掲載されてはいますが、たどり着くのは手間です。
サポートのトップページに載っていないからです。

載っている場所は「よくあるご質問のQ&A検索」です。
ユーザーが、検索して探さないといけません。

こうしてメーカーのサポートページに掲載されると、メーカーが動き始めたことが分かり、ひとまず安心です。
しかし、既にB社のプリンターが到着しているので、なんとタイミングの悪いことかと思ってしまいます。
家庭内のクレームがなくて、せめて1週間待てれば良かったのに残念です。

C社がサポートのトップページで、大見出しで情報提供してくれたら有り難かったのですが、そのことも残念です。

何もしていないのにC社のプリンターの電源落ちが復旧

C社のプリンターを処分するためにインクを取り外そうとして、電源を入り切りしていました。
※電源が落ちるのでインクトレーが出てこなくて困っていた

「ええっ」、何もしていないのに復旧しているではありませんか。
電源を入れても電源が落ちません。
発生からは1週間少々です。

自然に治っちゃうのって、機器の故障ではなかったの?
狐につままれたような感じとはこんなんでしょう。

復旧したのは嬉しいことです。
でも、空回りしてバカみたいと自嘲しました。

早とちりで、故障と決めつけたのが悔やまれます。

C社のプリンターの電源が落ちる原因は何だったのか

ついに、C社のプリンターの電源落ちの原因が分かります。

発生から2週間少々、C社のサポート>トップページ>製品の品質に関するお知らせに「原因」が掲載されました。
「対象製品の処理可能データ容量超過」で、1週間前に復旧していたとのこと。

・プリンターの電源を入れた際、インターネットを経由して第三者サーバーに接続する仕様
・2022年5月30日以降、第三者サーバーからプリンターに送信されるデータ量が大きくった
・プリンター側でデータ処理ができず「プリンターの電源を入れてもすぐに電源が落ちてしまう」ことが分かった
・2022年6月7日に第三者サーバーから送信されるデータが処理可能容量内に変更になった
・それで対象商品は正常に起動できるようになった

以上が、現象とメーカーサイドの対応です。

C社のプリンター機器が原因ではなく、第三者のサーバーが原因だった、と言っています。
言い訳っぽいね?

やけに疲労感だけが残ります。
なんだか釈然としませんが、難しい世の中になっちゃいましたね。

「壊れる」のと「動かない」のは違う

「通信機器」は機器だけで動いているわけではありません。
通信状態によっては「動かない」ことがあります。

今やネット化したプリンターは「通信機器」です。
プリンターが動かなくなったときに、電源の故障と思ってしまい、「通信」のことは頭にありませんでした。
まだまだ未熟だな、と反省しました。
次は、落ち着いて、早合点しないように、情報を集めてから判断しよう、と思います。

おわりに

それにしても、C社のプリンタードライバをパソコンにセットアップすると、「発行元:C社」として「インクジェットプリンタ/スキャナ/ファクス使用状況調査プログラム」が(勝手に)インストールされます。定期的にプログラムが起動し「確認」してくる機能です。

いちおう「調査にご協力ください」と促しがあり、「同意して送信」すると、C社にその情報がフィードバックされるというわけです。

「電源を入れてもすぐに電源が落ちる」現象が広く知れ渡った最中にも、筆者のパソコンに2度ほど「使用状況調査プログラム」が起動しました。
C社のプリンターが「電源落ち」なのにです。
普段通りに「同意して送信」したけれど、それだけでした。

こんな機能があるなら、ユーザーに対して、ここからアクションが取れるのに、と思います。
C社は、この機能を情報集めだけに使っていて「持ち腐れ」と思えます。

☆残念!

賞をあげたいくらいです。

今回は、このブログとしては、変わった切り口の記事を上げました。

思うことを、そのまま書きました。
この記事がご参考になりましたら幸いです。

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