パソコン作業中に意図せず変なサイトを開いてしまいました。
そこに、偽「Windows Defenderセキュリティ警告」が仕込まれていました。
この手の詐欺に遭遇するのは半年ぶりです。
新たな画面で、前回とは違います。
偽画面なりに工夫し進化しているかもしれません。
しかし、よく見ると内容は同じようです。
前回はなかった自動音声の読み上げと操作音らしき音も聞こえます。
やばいと思いつつも、自動音声もしっかり録音しました。
この記事では、変化する詐欺の姿を明らかにしたいと思います。
今回も、体験に基づいて紹介していきます。
偽「Windows Defenderセキュリティ警告」に当たってしまった
意図せずに変なサイトを開いたので画面を閉じようとしました。
「スペシャルオファー」なるポップアップ広告の「×」ボタンを押しました。
すると、画面が閉じるどころか全画面になりました。
偽ポップアップ広告だったのです。
「ピー、ピー、ピー、ピー、・・」と音が鳴り続けます。
自動音声で警告が読み上げられます。
・「コンピューターの電源を切らないでください」
・「コンピューターにはトロイの木馬ウイルスが感染しており、すべてのファイルが削除されます」
・「いますぐマイクロソフトサポートのフリーダイヤル番号01016157459081にご連絡ください」
これらのフレーズを繰り返しています。
その間、キーボードの打ち込み音とマウスのクリック音が混ぜられています。
実際の音声ファイルてす。
安全にお聞きいただけます。
悪さも至れり尽くせりで、ヤバい感が満載です。
変化した偽「Windows Defenderセキュリティ警告」の画面の特徴
偽の警告画面はシンプルです。
「フリーダイヤル番号01016157459081への電話」を促す誘導文が目を引きます。
詐欺者にしてみたら、電話させることができれば成功なのでしょう。
引っ掛かった相手に具体的アクションを意識させる狙いです。
前回は複数の警告がひしめいた画面で、内容が分散していました。
不安を煽る警告が羅列されているだけで、誘導がぼやけていました。
今回、偽警告の上方に、白抜き文字で小さく「再起動または使用しないでください・・私に電話してください・・すぐにご連絡ください・・」と書いてあります。
この内容も電話連絡させることに集中しています。
下方の運営者欄にも、らしい文言とサポート問い合わせ先の電話番号が見られます。
詐欺の警告は、電話させるのが目的
偽警告の特徴と内容から見て、電話させるのが目的です。
筆者の体験からすると、半年を経て、狙いがより絞られています。
電話すると相手の思うツボで、巧みに不安を煽り金銭を要求されます。
絶対に電話しないことが最善の対策です。
偽「Windows Defenderセキュリティ警告」は進化しているのか
前回の遭遇では、ブラウザの「×」で閉じることができました。
しかし今回は、偽ポップアップ広告の「×」ボタンで、画面が閉じるどころか全画面になりました。
もとは任意の画面サイズでした。
自動音声で警告が読み上げられ、操作音らしき音が鳴り続けます。
ようやく画面を閉じたあとも、このヨガサイトは閲覧履歴から再現できました。
ヤバいサイトが野放し状態です。
偽警告の内容と偽サイトの仕組みは進化していると言えそうです。
進化した詐欺の警告画面から脱出した方法
パソコン画面の偽警告は、全画面を覆っていて画面上の操作ができません。
今回は
・マウス操作ができなくなる
・警告アナウンスやアラームが鳴る
・画面を閉じれない
といった現象が発生しました。
前回の遭遇では経験しなかったことです。
対処は画面を閉じるだけですが、タスクバーがありません。
なのでタスクバーからのマウス操作ができません。
そこで行なった操作は、キーボード操作です。
「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーを押して、タスクマネージャーを起動します。
普通なら、開いているEdgeブラウザを選択して、「タスクの終了」をクリックすればアプリを終了できます。
しかしここで、「この操作はできません」とメッセージが出ました。
タスクマネージャーは勝手に無効化できないはずなので、これも偽メッセージかと思います。
もう一度クリックすると偽メッセージは出ず、Edgeブラウザを終了できました。
新手の偽警告画面に当たり、偽警告が読み上げられても、冷静に対処する
詐欺の警告画面が変化(進化)しても、対処の基本は同じです。
前回の遭遇で、対処の基本を記事にしています。
記事はこちら↓
マイクロソフトのサポートを装ったウイルス感染詐欺に遭遇したらどうする?
今回の内容は筆者の体験したことです。
偽警告は様々なケースがあると思います。
あくまで一例ですが、詐欺の最終の狙いは同じでしょう。
詐欺者は、ターゲットに猶予を与えず、判断する時間を奪います。
新手の偽警告画面に当たり、偽警告が読み上げられると驚きます。
作業の中断を余儀なくされます。
焦りもしますが、冷静になることが一番です。
冷静になり、判断力をもって、適切に対処することが必要です。
この記事がご参考になりましたら幸いです。