ノートパソコンの電源を入れたところ CMOS Message が出ました。

パソコン歴が長くても、初めての遭遇です。
機種はマウスノートPC「MB-B503E-A」で、2017年製です。
「ENTER」を押したところ、今まで通りに使えます。
しかしこのままでは使えなくなります。
古いパソコンなので使い続けるか否かを迷うところです。
でも、簡単に修理できそうなので、DIYします。
CMOS Message とは
CMOS電池の消耗や故障に際し、パソコン起動時に表示されるエラーメッセージです。
メッセージの多くは、BIOS設定やシステムの日時情報が保持できないことを示す内容です。
CMOSとは「Complementary Metal Oxide Semiconductor」の略です。
日本語では「相補型金属酸化膜半導体」、読み方は「シーモス」です。
メッセージは「CMOS Message」と題して
「CMOS Checksum Error・・」
「The CMOS battery is bad・・」
「A first boot・・」
などのパターンがあるようです。
いずれも、マザーボードに搭載されているCMOS電池の状態についての内容です。
CMOS電池 とは
CMOS電池はCMOSチップに電力を供給するための電池です。
マザーボードに配置され、ボタン電池CR2032が使われます。
BIOS設定やシステムの日時情報を保持するためのものです。
パソコンのプラグがコンセントに挿してあれば、そこからBIOSにも給電されるので、CMOS電池からは給電されません。
パソコンのプラグがコンセントに挿してなければ、CMOS電池から給電されます。
コンセントからの給電がなく、さらにノートパソコンではバッテリーからの給電もないと、CMOS電池が使われます。
通常、ノートパソコンはCMOS電池の消耗が早くなります。
CMOS Message の内容と対処
マウス「MB-B503E-A」に電源を入れて最初に表示された画面を拡大します。

「A first boot or NVRAM reset condition has been detected.」
を直訳すると
「最初のブートまたは NVRAM リセット状態が検出されました。」
これは
初回システムソフトの読み書き
または
NVRAM(不揮発性ランダムアクセスメモリ)
のリセット状態が確認された、というメッセージです。
「Press Enter」と指示があるので「Enterキー」を押します。
次のメッセージが出ました。

「The CMOS defaults were loaded.」
を直訳すると
「CMOSのデフォルトがロードされました。」
これは、CMOSの初期設定が読み込まれた、というメッセージです。
「Press Enter」と指示があるので「Enterキー」を押します。
通常の画面になり、パソコンが起動しました。
CMOS Message が出てからのパソコンの症状
その後、毎回 CMOS Message が出ますが、とりあえず起動できます。
ただ、CMOS電池の残容量が少ないのは明らかです。
症状として分かりやすいのは時計です。
時計が合っていません。
初めての CMOS Message 後の起動では、時計が1分遅れでした。
気づかないくらいの微妙なズレです。
そして数分後には正常な時刻を示します。
その後も、起動の度に CMOS Message が出続けます。
同じように「Enterキー」を押して起動させることはできます。
そうして数回起動させたところ、時計の狂いが大きくなりました。
CMOS電池が完全に切れるまで少しだけ猶予を感じたのも束の間です。
パソコン内部のCMOS電池を確認
マウス「MB-B503E-A」の裏蓋を外してみます。
15本のビスで止まっています。
1本だけ小さめのビスになっています。

バッテリーとビスを外した裏側の状態です。
裏側から見て左サイドのSDカードスロットのダミーを抜きます。

裏側から見て右サイドのイヤホン端子部に裏蓋が嵌まっています。
少し浮かせたところで右方向へずらすようにすると裏蓋を上手く外せます。

裏蓋を外したところです。

CMOS電池が見えます。
「リード線とコネクタ付きCR2032電池」です。

デスクトップパソコンならボタン電池だけですが、ノートパソコンではリード線とコネクタの付いた電池キットになります。
電池背面には両面テープがついています。
極性が逆になっているようです。

電池キットの調達が難しいのではと不安です。
CMOS電池の調達
メーカーでは、この部品は補給していないようです。
それでもいちおうサポートに電話しました。
窓口では、Windows10のサポートはしていないとのことで、パソコンの買換えを勧められました。
やはり、部品の販売はしていなくて、パソコンの修理対応になるとのことです。
あるブログで、メーカーサポートでソケットケーブル付きの電池(550円送料込み)が購入できるとの紹介があったので期待しましたが残念です。
3年前の記事なので、メーカーの対応が変わったのかもしれません。
ここはAmazon の出番、互換品を探します。
「リード線とコネクタ付きCR2032電池」で検索すると出てきます。
ノートPC用BIOSバックアップ電池 02K6572逆極性タイプ、が使えそうです。
マウスノートPCで CMOS Message が出たときの対処は2つ
CMOS Message が出たとき、マウスノートPC「MB-B503E-A」での対処は2つです。
・メーカーへ送付して修理してもらう
・互換CMOS電池キットを調達してDIYする
のいずれかになります。
自分としては、互換品を調達してDIYします。
そのあたり、また別の記事にしたいと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。
