WindowsPCにサインインする「パスワードとPINの違い」

用語

Windows10にサインインするときのパスワードとPINの話しをします。

マイクロソフトは「PINはパスワードより安全」とうたっています。
それはなぜか。
PINの仕組みについて解説します。

はじめに、パスワードとPINの特徴をあげます。

パスワードの特徴

①Windowsにサインインする際に認証を行うために入力する文字列
※英数字や記号を組み合わせた複雑なもの
※利用者の名前(ユーザー名)とパスワードの組み合わせが、登録された内容と一致すると、コンピューターやサービスを利用できる仕組み

②パスワードを入力すると、その文字列がそのまま、もしくは暗号化されて、ネットワークを通じてサーバ側に届き、サーバ内で保存されているパスワード情報と合致しているかを判定される。
※パスワードがインターネットを通じて漏えいする恐れが生ずる

③パスワードが漏えいした場合、インターネットを通じてそのパソコンにリモートアクセスしてパスワードを入力すれば、第三者がWindowsにサインインできる。

PINの特徴

①Windowsにサインインする際に暗証番号として入力する数字
※「Personal Identification Number」の略で、日本語では「個人識別番号」の意味
※4桁以上あればいいので覚えていられる

②PINを入力すると、その端末内に保存されているPIN情報と照合される。
※PINがインターネットを通じて漏えいする恐れはない
※認証情報だけが伝達される仕組みなので、PINそのものは端末からネットワークに流出しない

③何らかの理由でPINが知られてしまった場合、他の端末からインターネットを通じてそのパソコンにリモートアクセスするということは、できない。
※PINを設定したパソコン本体とセットでなければ使えない
※仮にPINの番号が流出したとしても、第三者の別のパソコンからはサインインできない

特徴から分かる違い

パスワードとPINの特徴を知ると、違いが分かってきます。
最も大きな違いは、漏えいした場合の安全性です。
それぞれの特徴の③に意味があります。

そこから分かるのは、パスワードの入力を頻繁に行えば、漏えいの危険性が高くなる、ということです。反面、PINの入力では、漏えいの危険性は低いと言えます。
それは、ネットワーク上で認証を行なうか否かの違いにあります。

マイクロソフトが「PINはパスワードより安全」とうたっているのは、パスワードそのものが漏えいした場合、もはやパスワードの文字列の複雑さは意味をなさないことを意味しているのです。

大切なパスワードは隠しておき、普段はPINでサインインすれば、楽であり、安全でもある、と言えます。

パソコンを使うとき、Windowsにサインインする方法として、PINを使う方が良いというのは、そうした理由からです。

以上で、この記事はおわりです。
安心してパソコンを使いたいものですね。

いかがだったでしょうか。
少しでもお役にたてたのなら幸いです。

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