パソコンとスマホは「生い立ちや発生の目的」が違います。
なので、もともと利用の向き不向きがあります。
この記事では、パソコンとスマホについて
・発生の目的
・使い始めた世代
などをまとめます。
これらを踏まえると
・利用の向き不向き
についても分かってきます。
パソコンとスマホの生い立ちと発生の目的
最初のコンピューターは 1946年に作られた ENIAC (Electronic Numerical Integrator and Computer) で、大砲の弾道計算をするために開発されました。
軍事目的だったんですね。
第二次世界大戦が終わると、この最先端のテクノロジーはビジネス分野での利用に用いられ進歩しました。
この流れから現在のパソコンへとつながっています。
スマホの流れは、自動車の車載電話から始まり、ガラケーの普及、スマートフォンへと進化してきました。
ガラケーからスマホへの転換は 1996年のノキアの電話機能付きPDA端末から始まります。
この製品は、従来型の携帯電話にハンドヘルドコンピュータと言われる携帯情報端末(PDA)の機能を取り込んだものでした。
※PDAはパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant)の略だが、パーソナルデータアシスタント(personal data assistant)と言うこともある
※PDAはスマートフォンが登場する前の世界で一般的に使われていた携帯型パソコン形態の一つ
この流れの先にスマートフォンが出てきます。
現在のスマホが立ち位置を得たのは、2007年のiPhoneと 2008年のAndroidの登場からです。
生い立ちや発生の目的を見ていくと、パソコンとスマホの最適な利用用途が分かります。
パソコンやスマホを使い始めた世代
スマホの歴史は思いのほか浅いですね。
2023年時点で20代の人の多くは、最初に持った携帯端末がスマホだったのではないでしょうか。
その後の世代、2023年時点で30代以上の人は、最初に持った携帯端末はガラケーでしょう。
パソコンの方はスマホに比べると歴史があります。
現在のパソコンは Windowsの登場から本格的に普及しはじめました。
2023年時点で50代以上の人なら、最初は会社の仕事で使い始めた人が多いと思います。
※筆者が初めてパソコンに触れたのも会社でした
日本国内のパソコン出荷台数が増え始めたのは 1992年頃からです。
1995年にWindows95が発売され Windows時代が幕開けすると急増しました。
Windows 95を搭載したパソコン価格の低さは世界に衝撃を与え、大ブームを引き起こしました。
パソコンがやっと個人でも手が届く価格になった時代です。
Windows 95ではマルチタスク、マルチメディア、インターネット接続が可能となってきて、本格的なデジタル化が進んで現在に至ります。
1995年から2007年の頃に学生時代だった人、すなわち2023年時点で30代40代の人は、会社で初めてパソコンを触るより前に、個人でパソコンを持っていた人が多いのではないでしょうか。
パソコンやスマホを扱い出した世代をまとめると、2023年時点で
・50代以上の世代は、パソコンが最初で会社業務で使い始める
・30代40代の世代は、パソコンが最初で個人ユースで使い始める
・20代までの世代は、スマホが最初で個人ユースとして使用
となります。
パソコンとスマホの得手不得手から利用の向き不向き
パソコンとスマホの得手不得手
基本的にパソコンは仕事に役立ちます。
・マルチタスクが簡単に使える
・OfficeやPhotoshopなどのプロ用アプリケーションが充実している
・コンテンツの制作や編集ができる
などの機能が充実しています。
もともと軍事目的(仕事)で開発されたわけですから「結論を早く導く」ということが得意です。
会社業務は繰り返し作業が多いため、その仕事に合ったシステムを構築することで、生産性を上げることが可能となります。
こうした理由から、企業を筆頭にしてほぼ全ての組織でパソコンが使われます。
同じ企業内では、本社や本部の業務に近いほどパソコン中心の仕事になります。
一方でスマホは、個人ユースが中心です。
・SNSを使う
・携帯する
・屋外で使う
・常時インターネットに接続している
・電子マネーでキャッシュレス決済する
※モバイル決済(Mobile payment)やスマホ決済
・ナビゲーションや乗り換え案内、連絡手段など実用の用途
・ゲームを手軽に楽しむ
といった機能が充実しています。
もともと自動車の車載電話から始まり、ガラケーの普及、スマートフォンへと進化してきましたから「生活を便利にする」ことが得意です。
日常生活は雑多なことが多いため、生活やコミュニケーションの利便性を高めることで、生活の質を上げることが可能です。
こうした理由から多くの人がスマホを使っています。
パソコンとスマホ利用の向き不向き
パソコンとスマホの得手不得手から、パソコンは能動的な利用に向き、スマホは受動的な利用に向く、ということが分かります。
これは生い立ちと発生の目的の違いが表れた結果と言えます。
パソコンに向いていることとスマホに向いていることがあるので、使い分けすると良いでしょう。
ただ、パソコンでもスマホでもできる機能もあります。
など、インターネットが前提の機能はどちらにもできるでしょう。
しかしどちらにもできることでも、画面の大きさや入力のしやすさは大きな違いになります。
画面が大きく、キーボード入力ができるパソコンに分があります。
一方で、簡単な作業や扱いの手軽さから見れば、スマホに分があります。
まとめ
パソコンとスマホの「生い立ちや発生の目的」、利用の向き不向きが分かりました。
見えてきたなかで最も大切なことは、パソコンは生産性を上げるための用途に向いていて、スマホは消費生活の質を上げるための用途に向いていることでしょう。
パソコンとスマホは仕事にもプライベートにも役立ちます。
両者は、共通点がある一方で、いろいろと違いもあります。
その違いを知って使い分けることは、これからますます必要になるでしょう。
パソコンライフとスマホライフがともに充実して快適になればいいですね。
この記事が参考になれば幸いです。